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 着物店「はれのひ」(横浜市)が今年の成人式を前に突然店を閉じた問題で、元社長の篠崎洋一郎容疑者(55)=詐欺容疑で逮捕=がだまし取ったとされる融資を銀行に申請した際、過去の仕入れ費用を約5千万円分少なく申告するうその内容の書類を提出していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 直前の決算では約5千万円の売り上げの架空計上もしており、神奈川県警は、確実に融資を得るためうそを重ねて業績をよく見せかけたとみて調べている。

 篠崎元社長は2016年9月、横浜銀行(横浜市)から融資金3500万円を詐取した疑いがあるとして逮捕された。捜査関係者によると、この融資にあたり同行から提出を求められた書類に、過去の仕入れ費用を実際より約5千万円分少なく記入していたという。

 同社は新規の出店で金融機関からの借入金がかさみ、15年9月期決算で債務超過に陥っていた。しかし、篠崎元社長は架空売り上げの計上などで債務超過を隠して決算を粉飾したうえ、新店舗の収益見通しを過大に見積もった計画書を作成。書類をもとに融資を申請し、認められたという。(神宮司実玲、伊藤和也)