「おっちゃんが守ってくれたから」被災地で感謝の献花

有料会員記事

[PR]

 大阪府北部を襲った地震から1週間がたった。避難所を離れて自宅での生活に戻る人たち、通学路の安全が確認され、以前と同じ道で登校する児童ら。日常生活を取り戻しつつある被災地で、亡くなった方々に祈りが捧げられた。

 通学路にある塀が崩れて、児童や生徒の登校の見守り活動に向かっていた安井実さん(80)が亡くなった大阪市東淀川区の現場には黄色いフェンスが立てられ、近くに花やペットボトルが供えられていた。事故後迂回(うかい)していた児童らは、この日から現場前を通って登校した。

 安井さんは約10年間、阪急上新庄駅前で毎朝見守りを続けてきた。午前8時前、近くの高校に通う1年の嶋津智喜さん(16)が献花に訪れて、手を合わせた。「地震が起こった時間の方が気持ちがこもると思って」。駅前の安井さんに、いつもあいさつをしていたという。「今まで本当にありがとうございます、と伝えました」と話した。

 近くでは、この日も見守り活動が行われた。メンバーの1人で地元自治会長の猪田一雄さん(78)は、「安井さんの思いもあるし、体が動く限りは活動を続けなくては」と決意を込めた。娘が近くの小学校に通う40代の女性も「子どもたちに被害がなかったのは、ほんまにおっちゃんが守ってくれたんやと思う。娘にはいつも『覚えておかなあかん』と話しています」。

■避難所、今も300人余り…

この記事は有料会員記事です。残り573文字有料会員になると続きをお読みいただけます。