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 鹿児島県薩摩川内市の上甑島で、恐竜が絶滅する直前の地層から大型草食恐竜ハドロサウルス類の大腿(だいたい)骨とみられる化石が見つかった。仙台市の東北大学で開かれた日本古生物学会で23日、薩摩川内市と熊本大学、国立科学博物館などの研究グループが発表した。発見例が少ない国内では「最後の恐竜のひとつ」と考えられるとしている。

 化石は2016年7月に薩摩川内市甑ミュージアム恐竜化石等準備室(鹿島支所)の研究主事、三宅優佳さん(31)らが海沿いの上甑地区で発見。1年あまりかけて岩石の中から削り出した化石は長さ70センチ、最大幅が28・5センチあり、ハドロサウルス類の左大腿骨の一部であることが分かった。大腿骨全体としては120センチ以上で、恐竜の体長は10メートルを超えていたと推定されるという。

 地層の年代測定から、恐竜が生きていたのは約7千万年前の中生代白亜紀最末期。ハドロサウルス類は白亜紀後期にユーラシア大陸や北米などで繁栄した恐竜で、化石の発見は国内10例目になるが、年代としては2004年に兵庫県淡路島で見つかった化石と並んで最も新しく、約6600万年前とされる恐竜絶滅の直前期にあたる。北海道では全身骨格も発掘されており、絶滅前の大型恐竜が日本付近で南北に広く生息していたことが分かるなど「アジアでの恐竜の多様性などを知る手がかりにもなる」(三宅さん)という。

 研究グループは今回の学会で上…

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