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 一昨年夏の台風10号の豪雨災害で入所者9人全員が犠牲になった岩手県岩泉町の高齢者施設に対し、入所者6人の遺族が計1億1145万円の損害賠償を求める訴えを盛岡地裁に起こした。提訴は3月29日付。

 訴えられたのは高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」を運営していた社団医療法人「緑川会」。一昨年8月の台風10号の影響で施設は天井付近まで浸水した。

 原告側は訴状で、町が避難準備情報を出していたのに施設は入所者を適切に避難させなかったと指摘し、想定外の被害になることは予想し得たと訴えている。

 これに対し、施設側は「災害は予見できなかった。法的責任はないという考えに変わりはない」とコメントしている。(御船紗子)