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 「○○テック」と名付けたサービスが各分野で芽吹き、その波は最も人間的な作業と思われてきた「人事」の分野にも押し寄せつつあります。最新の取り組みを報告します。

 採用シーズンの真っ盛り。ソフトバンクグループには、学生らから月間数千件ものエントリーシート(ES)が押し寄せる。

 いま、ESの「自由回答欄」を人よりも先に読むのが、米IBM製の人工知能(AI)ワトソンだ。昨年は1問、今年は2問すべてについて、人の目で時間をかけて読んできた回答を瞬時に読み取り、評価する。「年間で1千時間強を節約できる」。プロジェクトを主導する源田泰之採用・人材開発統括部長は話す。

 AIが判断できるのは、事前に過去の合格・不合格の判定事例を「学習」したからだ。ベテランの採用担当者が判断した千数百件を学習させた上で別のサンプルで試してみると、「ほとんどベテランなみの合否判断ができるようになった」という。

 人事はこれまで、企業内の「人を見るプロ」が職人芸で採用や異動を差配してきた分野だ。この人間的な業務でいま、データの大胆な使用や新技術を導入した「HR(ヒューマンリソース)テック」が注目を浴びている。中でも導入が目立つのが、多くの志望者を扱うためにデータもそろう採用活動だ。

 「人事はどうしても経験と勘の世界。それをデータを使って可視化したかった」。日立製作所のシステム&サービスビジネス統括本部で人事にたずさわってきた中村亮一さんは話す。昨年4月に「ピープルアナリティクス(人物分析)部門」を発足させた。

 2016年の新入社員の性向を…

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