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 かつて北原白秋らが参加した「赤い鳥」という児童文芸誌があった。文語調が強い学校唱歌に対し、やさしい言葉による「童謡」を作る運動を進め、「かなりや」など多くの作品を生んだ。創刊100年にあたる今年は「童謡100年」とも位置づけられ、CD発売、コンサートなどが相次ぐ。姉妹で童謡をライフワークとしてきた由紀さおり、安田祥子(さちこ)に歌い継ぐ思いを聞いた。(西正之)

 2人はもともとこどもの頃に童謡歌手としてスタートした。やがて姉の安田は声楽、妹の由紀は歌謡曲へ。「一緒に歌えないの?」という母の後押しで、2人で童謡・唱歌を歌い始めた。先人の残した美しい日本語の歌を残したいという思いからだった。

 「当時はバブル絶頂。こういうものにまなざしを下さる人は少なく、アルバム作りも苦労しました。本気を示すには、歌い続けることが一番の説得材料でした」と由紀は言う。姉妹でのコンサートは32年目になる。

 この間、ポピュラー音楽は旋律よりリズム主体へと変わった。こどもの歌も同じだ。「楽しいのも間違いではないけれど、気分を高揚させるだけでなく子守歌のように落ち着かせるものも大事。童謡や唱歌にはその幅はあるんですね」と由紀。

 人とのふれあいや思いやり。童謡・唱歌に描かれる世界が希薄になっていることを憂える。

 「日本語や想像力を育む手段の…

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