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 容疑者が狙ったのは「Hagex」なのか、「岡本顕一郎さん」なのか――。福岡のIT関係セミナーの男性講師が殺害された事件で、亡くなった匿名ブロガーの実名が広く知れ渡ることとなった。容疑者は果たして、岡本さんをどこまで知っていたのだろうか。

 「Hagex」こと岡本顕一郎さん(41)とは、私がサイバーセキュリティーの取材を始めて2年ほどたった2013年4月にお会いした。セキュリティー業界の必携アイテムと言われた雑誌「ハッカージャパン」(休刊)編集部主催の懇親会の席上。岡本さんは当時、ハッキングやサイバー攻撃に関する専門誌の編集者だった。

 雑誌はハッキングの手口から最新の技術、流出情報の中身、法律論まで内容は多岐にわたった。出版物としてまとめるのは並大抵の苦労ではなかったはずだ。A5サイズ、200ページほどで当時は1冊1800円。「はっきり言って大変です。広告も謎のパワーストーンとか、怪しいものばかりですし……」。苦笑しながら冗談めかして話していたのを覚えている。

 執筆者の1人だったソフトウェア会社代表、山崎晴可さんは、岡本さんの人柄についてこう語る。「編集長の無理な注文で荒っぽい仕事が来ても、岡本さんは必ず最後にフォローしてくれる。家に出向いて頭を下げるような、そんな人柄でした」

 岡本さんは2014年、雑誌の休刊を機に情報セキュリティー企業「スプラウト」の立ち上げに参画、同時にスタートしたネットメディアの編集長になった。

 「刑務所をハッキングして友人の刑期を書き換えた」「中国人ハッカーの就職活動とは」――。他メディアの追随を許さないネタが光った。私もパソコンに記事を保存し、取材方法を勉強した。

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