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(25日、イラン1―1ポルトガル サッカー・ワールドカップ)

 イラン―ポルトガル戦は3度のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が試合を混乱させてしまった。

 ポルトガルが1点をリードして迎えた後半5分、ロナルドがゴール前を左から右にドリブルしてイラン選手に倒された。パラグアイのカセレス主審は笛を吹かなかった。その後、VARからの無線による申告を受けて、映像を確認。PKの判定を下した。

 イラン側が猛然と抗議して、ここから試合は一気に荒れた。ロナルドのPKをGKが止めたものの、今度はボールのない位置でロナルドと接触したイラン選手が倒れ込む。この場面も審判は反応していなかったが、イラン側の抗議のあとにVARを使った。後半38分、ロナルドにイエローカード(警告)が出た。

 最後は追加時間に入って、イランのクロスに対してポルトガルのゴール前で競り合いがあった場面で、ポルトガル選手の手にボールが当たっていることがVARで確認され、PKに。これでイランは1―1に追いついた。

 いずれも、実際のプレーから数分が経ってから主審がVARを使うと判断したため、そのたびに両チームの選手の間に不満と不信感が増幅されていった。

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 〈VAR〉 ビデオ・アシスタント・レフェリー。映像で主審の判定を補助する制度。ワールドカップ(W杯)では今大会から導入された。今大会ではモスクワに設置されたビデオ確認室でアシスタント・レフェリーがすべてのスタジアムの映像を確認する。検証が必要と判断した場合、主審に無線で連絡する。主審はピッチ脇のモニターで問題の場面を見直し、判定を下す。16日のフランス―豪州戦でVARによる初めてのPKがフランスに与えられた。

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