[PR]

しまっていこー 夕張

 快進撃の再現はならなかった。

 夕張は26日、北北海道大会の空知地区大会1回戦(岩見沢市営)に月形、深川東との3校連合で挑んだが、岩見沢東に0―9で七回コールド負け。4校連合の一角を担って2勝を挙げ、本大会出場にあと1勝まで迫った昨夏のような旋風を起こすことはできなかった。

 「打席に立った時、球場の雰囲気がいつもと違う感じがしました」と涙を拭ったのは、夕張ただ一人の3年生、田中将也だ。「負けたら最後、というプレッシャーがあったんだと思います」。1打席目はストライクを3球見送って三振。これまでになかった硬さが出てしまった。

 チームは12三振を喫し、守っては14安打を打ち込まれた。主将を務め、捕手で救援投手、さらに主砲という大黒柱だけに、田中は「力を出し切れなかった自分のせい」。黒星の責任を背負い込み、「結果を出せなかったということは、今までどこかで手を抜いていたということ」とも言った。

 「高校野球はこれで終わり、というのが受け止めきれない」。いつも前向きだった主将の涙が、いつまでも止まらなかった。

 だが、過疎地の高校にあって、部員不足や恵まれない練習環境に笑顔で耐え、大会出場に向け新入部員獲得に奔走してきた田中の姿を、高橋浩幸監督は覚えている。「足りなかった努力なんてない。将也が見せてくれたものは、色あせない」(吉永岳央)