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 64年前、米国の水爆実験で被曝(ひばく)した遠洋マグロ漁船、第五福竜丸。その歴史を知り平和について考えようという企画展「死の灰を浴びた木造船が語るもの」が27日、埼玉県杉戸町生涯学習センター「カルスタすぎと」で始まった。7月1日まで。

 第五福竜丸は、静岡・焼津港所属のはえ縄漁船。1954年3月1日、マーシャル諸島ビキニ環礁周辺で操業中、水爆実験による放射性降下物で乗組員23人が被曝(ひばく)し、半年後に1人が亡くなった。太平洋が広く放射性物質で汚染されて汚染魚も水揚げされ、鮮魚店が相次いで「原子マグロは買いません」などと店頭に掲げる騒ぎにもなった。

 企画展では、第五福竜丸が建造されてから現在の都立第五福竜丸展示館(江東区夢の島)に展示されるまでの歴史と、世界の核実験被害や核兵器反対運動の動きを写真やパネルなど約50点で紹介している。放射性物質が付着したマグロのウロコなどの資料や、スタジオジブリ作品で美術監督を務めた画家・男鹿和雄さんが描いた第五福竜丸の絵も特別展示している。

 入場無料で午前9時~午後9時(最終日は5時)。7月1日午後1時半からは、同展示館の安田和也・主任学芸員による特別講演「第五福竜丸と核被害~核なき世界への船出」もある。問い合わせは杉戸町住民協働課(0480・33・1111)。(加藤真太郎)