「忠臣蔵」3部作に挑む 抜刀にフォーカス

岡田慶子
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 名作と呼ばれる過去の戯曲を現代劇として掘り起こしている大阪の劇団「エイチエムピー・シアターカンパニー」が、いよいよ日本演劇のラスボス「忠臣蔵」に挑む。

 3年間かけて3部作をつくる計画で、第1弾は「忠臣蔵・序 ビッグバン/抜刀」。赤穂藩の若き殿様・浅野内匠頭(たくみのかみ)が、江戸城松の廊下で吉良上野介(きらこうずけのすけ)に襲いかかった斬りつけに焦点を当てる。

 忠臣蔵はフィクションの部分が多く、それが逆に作り手の創作意欲をかき立ててきた。劇団代表の森田祐利栄は今回、内匠頭の“ご乱心”の理由を、「『アメフト』や『もりかけ』の問題に似た構造があったのではないか」と現代に重ねて解釈。「今に続く社会のいろいろな構造が江戸時代にはある。なぜ斬ったのかを突きつめたい」と話す。

 人形浄瑠璃文楽や歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」をベースにしつつ、色恋は省いてセリフは口語体にした。女性俳優だけが出演する回と、男性だけの回を交互に上演し、客席からは江戸城の内と外から見ているように変えるという。

 くるみざわしん作、笠井友仁演出。7月5~15日、兵庫県伊丹市のアイホール。前売り一般3千円、高校生以下500円など。劇団(090・9696・4946)。(岡田慶子)