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(27日、ドイツ0―2韓国 サッカー・ワールドカップ)

 試合終了の笛がなると、ドイツのFWゴメスは座り込み、MFクロースやMFロイスはその場で立ち尽くした。まさかの1次リーグ最下位での敗退に、現実を受け入れられなかった。

 この日のドイツは打てども打てども、ゴールが遠かった。打ったシュートは韓国の2倍以上の26本。それでも1点も入らなかった。

 ドイツと言えば、ゲルト・ミュラー、クリンスマン、クローゼといったワールドカップ(W杯)の歴史に名を残すストライカーに恵まれてきた。ところが、クローゼの引退後に台頭したウェルナーは大舞台では力不足を露呈。W杯通算10得点のMFミュラーも今大会は沈黙した。厳しい場面を乗り越えられる頼れるストライカーがいなかった。ミュラーは「今大会で流れの中での得点は1回とはひどい。失望している」と振り返った。

 欧州予選は、10連勝で1試合平均4点以上の得点で難なく通過した。格下を全く相手にしなかったため、肝心な場面での決定力のなさは、問題として露呈しなかった。優勝したコンフェデレーションズ杯は強豪と対戦できる貴重な機会だったが、控え選手の底上げに使った。ぜいたくすぎる悩みだが、主力選手にとって強豪との真剣勝負の場が実質、欧州選手権以来2年も無かったのも大きかった。

 「なぜいつもの自分たちのプレーができなかったのかわからない」とDFフンメルス。最後の最後まで歯車がかみ合わず、前回覇者はロシアから去った。(河野正樹