ルール違反の「削り」で強度不足に のぞみ亀裂で報告書

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伊藤嘉孝
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 新幹線のぞみ34号」で昨年12月、台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、国の運輸安全委員会は28日、調査経過の報告書を公表した。製造時に台車の外枠の底面が削られ強度が不足し、さらに別の部品の熱処理加工が不適切だった影響で、金属疲労による亀裂が広がった可能性があると指摘した。

 また、走行データ記録装置の解析から、トラブル発生の前日には亀裂がある程度広がっていたとみられることも指摘した。

 報告書によると、川崎重工業が台車を製造した際、外枠の底面が膨らみ、「軸ばね座」という板状の部品を取り付けにくくなる問題が起きた。対処のため、作業ルールに反して底面が削られ、設計では7ミリ以上とされていた厚さが最も薄い部分では4・7ミリになり、強度が不足した。

 また、「軸ばね座」を台車外枠の底面に取り付ける作業の際に、底面の金属内部に小さなひびが生じていた可能性も判明。このひびが亀裂の起点となったとみられる。

 さらに、「軸ばね座」自体を加工する過程で、必要な熱処理が施されていなかった疑いも浮上。溶接部をはがすような力が加わり、亀裂の発生や広がりに影響した可能性があるという。

 報告書はこれらを踏まえた再…

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