[PR]

 中国で電気自動車(EV)向け車載電池の競争が激化している。世界3位の比亜迪(BYD)が青海省に世界最大規模の工場を建設。急速に販売を伸ばす首位の寧徳時代新能源科技(CATL)を追う。

 BYDは6月27日、青海省に同社で3番目となる車載電池工場を開いた。同社のSUV(スポーツ用多目的車)「唐」120万台分となる電池を生産する。現時点では世界最大の24ギガワット時の生産能力を2019年に実現し、同社全体の生産能力を20年に60ギガワット時にまで高める。CATLが20年に計画する出荷量50ギガワット時を上回る。

 工場の開設イベントでBYDの王伝福会長は「電動化の方向は揺るがない。各国はエンジン車を販売停止する計画を次々発表している。新エネルギー産業は爆発的に伸びる」と自信を見せた。

 BYDは中国の電池のパイオニアだが、完成車メーカーでもあり、外部への電池の提供を控えてきた。だが、電池専業メーカーのCATLが自動車メーカー各社に電池を納めて急成長した。これに対抗するために、BYDは外部への電池提供を進めていく考えだ。

 中国の調査会社によると17年の出荷量はCATLが12ギガワット時で首位。パナソニックが10ギガワット時、BYDが7・2ギガワット時で続く。3社はいずれも中国に車載電池の生産拠点を持つが、パナソニックは政府の補助金の対象になっておらず、中国勢が有利な状況だ。(深圳=福田直之)