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 合宿中、遠藤航、東口順昭らとともに、本田圭佑が卓球を楽しんだことがあった。気分転換をしながら、世代やポジションを超え、意思疎通を図る意味も込めて。

 大会前、本田は「コミュニケーションをとっていきたい」と話していた。前回大会を知る選手たちには、伝えたいことがあった。

 食事会場では、コップを使って、各選手の動き方について語り合ったことも。スタッフも交えた全体ミーティングはあるが、それ以外でも選手だけで意見をぶつけ合った。規律を重んじたハリルホジッチ体制ではあまりない光景だった。

 4年前、本田や岡崎慎司らは「自分たちのサッカー」を掲げ、攻撃的なサッカーを志向した。結果は2敗1分け。「W杯で100%の力を出せると思っていると痛い目にあう」と岡崎。だからこそ、思うようなプレーが出来なくても焦ってはならないことの重要性をチーム内で繰り返し説いた。「自分たちありきのところから、どちらかというと相手ありき」と本田。相手の弱点を突くことの必要性を口にするようになった。

 4年前に足りなかった部分を正面から受け止め、新たに一緒に戦うメンバーに伝える。ベテランのそんな姿が、地に足がついた戦いにつながっている。(ボルゴグラード=堤之剛)