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(28日、日本0―1ポーランド サッカー・ワールドカップ)

 0―0の前半32分、右サイドからのクロスに、ポーランドMFグロシツキが鋭いヘディングシュートを放った。

 あわや失点。そんな瞬間、GK川島永嗣の腕が伸びてきた。右手で懸命にはじくと、ゴールラインにかかったボールはゴールの外に出た。

 3大会連続でワールドカップ(W杯)に出場しているベテランも、これまでの2試合はミスが目立った。コロンビアとの初戦では、相手の低い弾道の直接FKに手が届きながら止められなかった。セネガルとの第2戦でも、はじき出そうとしたボールが相手に当たり、失点を許した。好調なチームの中で、国内外から批判されていた。

 海外に渡って8年、GKというポジションの難しさは誰よりも身にしみている。チームが不調なとき、最初に矢面に立つのがGK。それが外国人ならなおさらだ。流れを変えるきっかけとして、先発を外されたことも何度もある。

 だからこそ、「次の試合で何ができるかが大切。前の試合はチームメートに助けられた。今度は、自分がチームを助けられるようにいいプレーをしたい」。プレーで結果を残すしかないのだ。

 まして、先発を外れたMF長谷部誠に代わって、キャプテンマークもまいていた。責任は十分にわかっている。後半14分に失点を許したが、セネガルと勝ち点だけでなく得失点差などでも並んだため、前半のファインセーブは価値あるものになった。(河野正樹