[PR]

 第2次世界大戦前夜のパリを描いたミュージカル「凱旋門」が宝塚大劇場で18年ぶりに再演されている。専科の轟悠(とどろきゆう)が初演と同じくドイツからの亡命者・ラヴィック役で主演を務める。雪組トップスターの望海風斗(のぞみふうと)、トップ娘役の真彩希帆(まあやきほ)らが脇を固め、シャンソンをモチーフにした歌で舞台を盛り上げる。

 重厚な舞台から一転、併演のラテンショー「ガート ボニート!!」では、雪組生がネコに扮して跳ね回る。フィナーレには「猫じゃらし」をイメージしたシャンシャンも登場する。

 作・演出の藤井大介は、望海とネコの姿を重ね合わせ、本作を作り上げた。「美しくてクール。ナイーブでよく泣く。そんなところがネコに近い」

 尻尾のような形の台座で、寝そべって気だるげな表情を見せたかと思えば、激しい踊りで客をあおる望海。客席に降り、愛らしいアドリブで「僕、猫舌なんです。誰か熱いごはんをフーフーして」とはさみつつ、伸びやかな声で「ニャー!」と鳴く。気まぐれなネコに翻弄(ほんろう)されっぱなしだ。9日まで。(杢田光)