6月26日、長野県内でのオートバイ事故のため、52歳で急逝した文筆家の辰巳渚(たつみなぎさ)さんは、「家のコトは生きること」という哲学を掲げ、家事を通した一人ひとりの暮らしの自立を提唱していた。今年2月には新会社を設立。江戸時代の寺子屋にもつながる、地域の人材育成の場を作る事業をスタートさせたばかりだった。

 辰巳さんが社会人になったのはバブル真っ盛りの1988年。マーケティング雑誌の編集者やフリーランスのプランナーとして、消費社会の真ん中で働く一方、モノがあふれる暮らしに家も心も押しつぶされそうになっている人たちの存在に気づく。物を持つことだけが幸せではない。自分の価値観に基づき、あえて捨てることで、暮らしを豊かにすることを宣言したのが「『捨てる!』技術」(宝島新書、2000年)だった。

 「見ないで捨てる」「その場で捨てる」「使い切らなくても捨てる」――と、スパッと言い切ることで、捨てられなかった多くの人たちは背中を押された。新書はこれまでに130万部を超える大ベストセラーになり、その後の世界的な片付けブームへとつながっていく。

 「生活とは流れ」と考えていた…

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