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 金沢百万石まつりの特別協賛行事で浅野川で開かれてきた加賀友禅燈(とう)ろう流しについて、協同組合加賀染振興協会などでつくる実行委員会は来年の開催中止を決めた。今月1日にあった燈ろう流しで燈ろう約600個が燃える火事が発生し、安全面や費用面を考慮したとしている。

 燈ろう流しは加賀友禅業界の物故者の慰霊などを目的に始まり、今年で44回目。火事は午後9時ごろ、浅野川大橋付近で燈ろう1個が倒れて周囲に燃え広がった。火は約10分後に消し止められ、けが人はいなかった。

 実行委は、運営する業界関係者の減少と高齢化で十分な安全対策が取れないことや、燈ろうの新調や運営の費用負担などを中止理由に挙げ、再来年以降の再開も「現状では難しい」としている。

 同協会理事長で実行委の住田敏さんは「先人たちがずっと続けてきた中でやめるのは非常に残念。今回は燈ろうが燃えただけで済んだものの、ギリギリの状況でやってきた」と話した。(田中ゑれ奈)