小学校校舎にも銃撃、天井にめりこむ銃弾 富山2人殺害

[PR]

 富山市の交番で警察官が刺殺されて拳銃を奪われ、小学校で警備員が撃たれて死亡した事件で、現場となった富山市立奥田小学校の校舎内に銃弾が撃ち込まれていたことがわかった。富山県警が28日に発表した。逮捕された男が発砲したものとみられ、児童らが通る渡り廊下や、校舎の天井から銃弾が見つかった。

 県警によると、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された元自衛官の島津慧大(けいた)容疑者(21)は26日午後、富山市の富山中央署奥田交番で稲泉健一警部補(46)を刃物で刺した後、拳銃を奪って逃走。近くの小学校付近で3発発射し、1発が正門付近にいた警備員の中村信一さん(68)に命中した。

 発表では、学校の敷地内からは3発の銃弾が見つかった。中村さんが撃たれた正門付近の地面と、仮設の渡り廊下の床から1発ずつ。さらに、渡り廊下の壁を貫通し、隣接する校舎の使われていない旧保健室の天井に1発がめり込んでいた。渡り廊下の1発は、廊下の柱に当たった後、床の上に落ちていた。

 校舎は改修工事中で無人だったが、渡り廊下は児童らが普段から行き来している。学校によると、当時は約400人が授業中だったが、無事だった。子を通わせる母親(40)は「下校時間と重なっていたらと思うと本当に怖い」と話す。

 一方、捜査関係者によると、交番の防犯カメラに、事件直前に交番前を通り過ぎる島津容疑者が映っていた。中の様子をうかがっていた可能性がある。その後、裏口に回って、ドアを開けた稲泉警部補を襲ったとみられている。交番周辺でも2発の発砲があったことが確認された。奪われた拳銃は学校の正門付近で見つかり、全5発が撃ち尽くされていた。

 県警は拳銃を奪う目的で計画的に犯行に及んだ可能性があるとみている。