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 サイバー事件で検挙される10代は年々増えている。警察庁のまとめによると、昨年に不正アクセス禁止法違反事件で検挙された全国255人のうち、14~19歳は92人と、年代別で最多だった。英国でも2015年のサイバー犯罪容疑者の平均年齢は17歳で、報告書で「他の犯罪類型よりも若いのが特徴だ」とされた。

 昨年6月には、千葉市の高校生(当時16)がツイッターに似せた偽のログイン画面を開設し、他人のIDやパスワードをだまし取ったとして宮城県警に逮捕された。少年は「(国際的ハッカー集団)アノニマスに憧れた」と話していたという。

 ネット上では、こうした犯罪を「天才」「神」ともてはやす風潮がある。神戸大学大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は「目立つ犯罪をすれば認めてもらえる」との印象が広まることを心配し、「無責任にあおる大人の責任も問うべきだ」と語る。

 ホワイトハッカーを育てる合宿の運営に携わったことがある、岡崎女子大学講師の花田経子さん(情報セキュリティー)は話が通じる大人や仲間と出会い、生き生きとする子どもたちの姿を見てきた。興味や関心が異なる人と関係を築くことが苦手で、保護者からは「ネット依存」と思われることが多い。「サイバー犯罪を起こしてしまった子どもたちも、同じような状況にあるのでは。ネットの闇に落ちる前に、良い仲間に出会って技術を高められていれば、活躍できる場を見つけられたはず」

 情報モラルの教育を担う大分県…

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