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 国士舘高校(東京都世田谷区)のサッカー部で集団暴行を受けて退学を余儀なくされたとして、元部員の男性(21)と両親が学校法人の国士舘に約900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁立川支部は28日、同法人に33万円の支払いを命じる判決を言い渡した。見米正裁判長は「部内で下級生に対する暴行が常態化していた」と認定し、学校側が注意義務を怠ったと判断した。

 判決によると、男性は入学直後の2013年5月、10人ほどの上級生に取り囲まれ、このうち2人から平手打ちやひざ蹴りなどの暴行を受けた。2カ月後に急性難聴と診断されて不登校になり、同年12月に退学した。判決は、教職員が暴力行為を容易に認識できたのに実態を把握していなかったと指摘。「注意義務を尽くしていなかった」と学校側の賠償責任を認めた。元部員は暴行を加えた2人の上級生も訴えたが、原告側代理人によると今年3月に和解が成立したという。

 判決後、会見した男性の父親(62)は「学校の対処の悪さが認められてほっとしている。暴行が二度と起こらないよう真剣に取り組んでもらい、深く反省して欲しい」と述べた。

 学校法人国士舘は「現段階で判決文を見ておらず、コメントできない」と話した。(金山隆之介)