言えなかった「選びたい」 就活母、ドラフト会議に挑戦

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菊池文隆
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 結婚や出産で退職する前はバリバリ働いていたのに、育児が一段落して再就職しようとすると、以前のようにやりがいを持てる仕事が見つけにくい――。そんな歯がゆさを感じる女性も少なくないと思います。今回は、そうした女性と企業とを橋渡しする取り組みの現場を見てみました。

 「ママドラフト会議」という活動を続けているのは、福岡市のNPO法人「ママワーク研究所」。再就職を目指す母親と、企業とを引き合わせる取り組みだ。

 6月26日に東京都内であったドラフト会議には、6人の「ママ」が参加。企業側はIT系中小企業や大手生命保険会社など13社が集まった。採用担当者の一人は「人手不足なので優秀な人材がいればぜひ採用を検討したい」と話す。

 6人は結婚や出産、子どもが保育園に入れなかったことなどから離職。参加にあたっては、事前に自己アピールの方法などを学ぶ研修を受け、この日は会場で各社を前に一人数分間ずつ、自身のスキルや経歴をPRした。

 都内の元システムエンジニア(SE)の女性(37)は、昨年から長男が幼稚園に通い始めたため「もう一度SEに」と人材紹介会社に登録。だが常勤を求められることが多く、再就職に至らなかった。

 PRではこうした経験や、退職後も英語で外国人に日本語を教えるボランティアをしたり、在宅でウェブ管理の仕事をしたりしていることを披露。「環境の変化に対応できるのが私の強み」と訴えた。

 アピール後は各社が順番に質疑。その後、参加者は希望する企業を、企業側は採用したい人材を主催者に書面で伝える。双方の意向が合えば、主催者が再就職に向けて調整する仕組みだ。女性は終了後「何社か良いところが見つかった」と笑顔をみせた。

 東京の大手食品メーカーの広報担当だった河原美幸さん(40)は6年前、夫の転職で福岡に移ることになり、退職。ハローワークに行っても広報の仕事はなく、「選ばなければ仕事はたくさんあります」と告げられた。「選びたいんです!」と言い返したい気持ちをぐっとこらえたが、求職活動からは遠ざかった。

 2人の男の子が生まれた後…

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