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 運動部活動の「週2日の休み」の導入に、32都府県の教育委員会が乗り出し、一部では独自の施策にも取り組んでいる。部活動に懸命に取り組む生徒からは戸惑いの声も上がる一方、実績を残しながら、活動時間の“総量規制”に乗り出している学校もある。

 「週2日の休みがあるから柔道だけでなく、勉強もチェロの練習もできる」。長野市立犀陵(さいりょう)中の柔道部1年の金井遥香さん(13)の将来の夢はチェリスト。4歳から続けるチェロに加えて今春柔道部に入部した。

 柔道部員は男女25人。他の習い事をしている部員は複数いる。同校では数年前から朝練を原則禁止し、昨年から本格的に週2日の休養日を実施している。

 大会でも実績を出している。昨年12月、長野県の新人大会の男子団体で県3位に輝くなどした強豪校だ。

 県は睡眠や家庭学習の時間が全国平均より短いことを問題視し、2014年に中学のスポーツ活動指針を独自に作った。週2日以上の休養日や、朝練は原則禁止などとした先進県。長野市は県の指針を受け徐々に実施していくように各学校に呼びかけた。

 涌井雅幸監督(51)は週2日の休みや朝練禁止のメリットを感じる。「練習の時に子どもが元気になった。短い時間でも質の高い練習はできる。何より柔道の楽しさを感じてほしい」

 同校では今年度から各部の月間予定を張り出し、週2日の休養日を明示。お互いの部がしっかり休みを設けているのか、生徒も含めて確認するためだという。

 全国大会2年連続優勝を果たし、今夏は3連覇をめざす埼玉県春日部市立豊野中の女子バスケットボール部。「部活動の日数が減ったら焦ります。今も時間が少ないのに」。部長の3年宮川桜さん(14)は話す。

 現在休養日は設けていないが、平日の活動時間は朝練と放課後の計3時間弱。日没が早い冬季はもっと少ない。田中英夫監督(59)は日常的に「部活が全てではない。勉強や行事など、部活以外のことをまず頑張ろう」と部員に伝えているという。今後週2日以上の休養日が設定された場合、「できる範囲で集中して活動すればいい」と考える。

 ただ、全国大会出場を目指して入部する生徒も少なくない。田中監督は「もし負けても休養日は理由にしない。優勝を目指す子どもたちの気持ちもよくわかるので、やるからには勝とうと指導していきたい」。(張守男、円山史)

■各地の取…

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