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 事前調査や打ち合わせをせずに撮影し、撮影しながら見えてきたものをそのまま観客に提示する。解釈を誘導するナレーションや効果音楽はいっさい入れない。想田和弘監督(48)が手がける「観察映画」は、見る側にも監督がしたように観察することを迫り、発見の喜びを分かち合おうとするドキュメンタリーだ。

 たとえば5月に公開された『港町』。冒頭、86歳の漁師の仕事ぶりに迫ったカメラは、彼が捕った魚を追いかけて市場や鮮魚店を訪ね歩き、様々な住民と出会い、会話を交わし、やがて夕暮れの港で老漁師に別れを告げる。特別に何かを主張するわけではない静かな映画だった。

 「各地で起きている高齢化や過疎化の問題。あるいは一期一会の出会いの喜び。いろいろなテーマを感じ取ってもらえた。最初からテーマを決めてしまうと登場人物は道具になってしまう。何を撮るかはその場で決まり、テーマは撮影を進めるにつれて見えてくる。編集段階でようやく見える場合もある。ただし、それを観客に明示することはしない」

 人々の表情、言葉、町の景色な…

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