【ノーカット動画】日大アメフト部第三者委員会が中間報告
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 日本大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、日大が原因究明に向けて設置した第三者委員会(勝丸充啓委員長)が、悪質タックルは同部の内田正人前監督と井上奨前コーチの指示によるものだと認定したことが分かった。29日午後2時から東京都内で記者会見を開き、中間報告をした。

 中間報告では、一部の日大関係者が選手に対し、監督やコーチからの指示はなかったことにしようと「不当な介入」を行ったとも認定した。報告によると、試合後の5月14日、井上氏が内田氏の指示で関係する選手らを呼び出し、「(問題となった)タックルが故意に行われたものだと言えばバッシングを受けることになるよ」などと言って、内田氏の関与がなかったかのように説明することを求めたとし、「口封じを図った」とした。続けて16日には、日大部員が事情聴取を受ける直前に、日大職員が同部員数名に対し、内田氏の指示については話さないように求めたという。こうした不当な圧力があり、「事件のもみ消しを図ろうとしていた」とした。

 内田氏と井上氏については、「不自然な弁解を繰り返し、自らの責任を免れ選手に責任を押しつけようとしている。その姿勢も、極めて悪質である」と非難した。

 また、報告では、内田氏が選手を精神的に追い込むような指導方法を取っていたとし、「選手もコーチも自分の意見を述べることが許されない雰囲気があった」「内田氏とのコミュニケーションがなかった」とした。さらに、「内田氏が普段から反則行為を容認するかのような指導を行っていた」と明らかにした。

 会見では、選手ら関係者100名以上に実施したアンケート結果の一部を公表した。「内田氏、井上氏の指導に意見を述べることができたか」という質問に対し、「120名中113名(94%)の選手、スタッフが『できなかった』と回答した」と説明。また、「事件がおきた試合当日、反則のプレー後のハドル(作戦会議)などで、内田氏、井上氏、その他のコーチから、当該選手の反則行為にコメントがあったかについて、120名中104名(87%)が『あった』と回答した」とした。当該選手と内田氏、井上氏の発言の食い違いについて、どちらが正しいかは、「内田氏が正しいと回答した者はいなかった」という。

 日大アメフト部は、不在となった監督、コーチを公募した。勝丸委員長は「選手、父母会、OBなど、多くが納得できる適切な方が指導者に選定され、その元でコーチ陣が新たに編成され、日大アメフト部が再建の一歩を踏み出すことを期待する」と述べた。

 第三者委は7月下旬に最終報告する。ただ、日大に速やかに適切な措置を講じてもらうため、事実関係が判明した内容について中間報告を実施したという。

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(5月6日、東京)で、日大の選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大の第三者委員会の中間報告が29日にあった。報告の骨子の主な内容は次の通り。

中間発表の骨子の主な内容

・ルールを逸脱した極めて危険なタックルは、(前監督の)内田正人氏と(前コーチの)井上奨氏の指示で行われた

・試合直後のミーティングや記者会見で、内田氏が自らの責任を認めるような発言をする一方、事情聴取では井上氏とともに不自然な弁解を繰り返し、自らの責任を免れ、(当該)選手に責任を押しつけようとしている

・事件発生後、一部の日大関係者より、(タックルをした)当該選手に責任を押しつけ、監督コーチの指示はなかったことにしようとする不当な介入が行われた

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第三者委が行った部員らへのアンケートの主な結果

▽内田氏、井上氏の指示に対して意見を述べることができたか――120人中113人が「できなかった」

▽試合後のミーティングで、内田氏やコーチ陣から反則行為への言及があったか――120人中104人が「あった」

▽当該選手と内田氏、井上氏との間で食い違う説明はどちらが正しいか――「内田氏らが正しい」としたのは120人中0人

▽日大アメフト部をどのように改善すべきか――「悪い伝統を排除し、クリーンな環境作りが必要」「監督、コーチと意見交換ができる環境をつくる」など