(中西哲生コラム)ポーランド戦、気になる情報漏れ
W杯ポーランド戦で長谷部が後半37分に投入された後の日本のボール回しは、イエローカードをもらわないようにしながら、このまま0―1でいくという姿勢でした。西野監督は、セネガルがコロンビアから得点を奪える確率は低いと、「判断」をしたわけです。結果、退場数と警告数で算出するフェアプレーポイントで、日本は警告二つの差でセネガルを上回り、グループリーグを勝ち抜けました。
セネガルのシセ監督が「ルールだから受け入れる」と語った通り、日本のフェアプレーが最終的に差を生みましたが、これは決して日本が幸運だったからではありません。今大会、日本のファウル数はグループリーグ3試合で「28」と32チーム中の最少です。英国メディアによると、初出場した1998年フランス大会の初戦から、この前のセネガル戦まで、レッドカードを19試合連続で受けていないという新記録もつくりました。
くしくも、日本が更新する前の18試合連続の記録はコロンビアが持っていて、今大会初戦の日本戦の前半3分で途切れました。つまり継続的にクリーンにプレーしてきた背景が、数字に表れたのです。
ただ気になるのはポーランド戦前日の段階で、先発6人を入れ替えるという記事がスポーツ紙各紙に出ていたことです。今回はポーランドが既に敗退が決まっていてシリアスな状況ではありませんでしたが、シビアな試合での情報漏れは致命傷になりかねません。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦に向けて、すぐにでも対策を考える必要があるでしょう。
そのベルギーはグループリー…