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 30日に開幕した第100回全国高校野球選手権記念東・西愛知大会の開会式では歴代の愛知大会優勝校19校が入場行進した。1922年夏の甲子園に出場した名古屋商は、部員不足で開会式のみの参加となった。主将は「後輩に託したい」と部の存続を願い、胸を張って歩を進めた。

 「主将として最後の務めだ」。名古屋商主将の松永大輝君(3年)は球場の芝を踏みしめた。歴代優勝校の中で、唯一背番号がない。「かつて甲子園に出た高校が今は部員1人だということを知ってもらいたい」との思いも込めた。

 名古屋商は第8回大会に出場、初戦は3―11で北海中(当時)に敗れた。近年は部員不足に悩み、昨夏の大会は瀬戸北総合との連合チームで参加。大会後には選手が松永君だけとなり、1人で練習を続けていた。今夏は組めるチームがなく、出場を辞退した。

 部は当面休部となるが、部員募集は継続するという。行進を終えた松永君は「堂々とできた。入ってみたいと思う後輩が来てくれたら、続けてきた身としてうれしい」と話した。(竹井周平)