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 トランプ米大統領は6月29日、今月16日にフィンランドで予定されているロシアのプーチン大統領との首脳会談で、ウクライナ情勢やシリア内戦について協議し、「世界は緊張緩和できる」と記者団に語った。ただ、ロシアに対する制裁を解除する可能性については明言を避け、「ロシアの出方を見る」と語るにとどめた。

 ロシアは2014年にウクライナからクリミア半島併合を強行。欧米の対ロ制裁を招き、主要8カ国首脳会議(G8サミット)から排除された。トランプ氏は「オバマ(前)大統領が(クリミア併合を)許した」とオバマ前政権を批判したが、ロシアの責任を問う姿勢は見せなかった。

 シリア内戦をめぐっては、トランプ氏はシリア駐留の米軍兵士約2千人を早期撤収させると繰り返している。米CNNによると、トランプ氏は先週、ヨルダンのアブドラ国王とホワイトハウスで会談した際、シリアからの米軍撤収をめぐって、ロシアと取引する考えを示したという。

 米軍がシリアから撤収すれば、ロシアとその軍事支援するシリアのアサド政権を米国は牽制(けんせい)できなくなるとして、国内外から反対論が出ている。トランプ氏が首脳会談で提案すれば、波紋を広げるのは必至だ。(ワシントン=杉山正)

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