射場に上がった炎、爆発音 ロケット落下、観覧席に沈黙

浜田祥太郎
【動画】射場で炎を上げるロケット=インターステラテクノロジズ提供
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 元ライブドア社長で実業家の堀江貴文さんが出資する宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)の小型ロケット「MOMO」2号機が、打ち上げ直後に落下、炎上した。

 小型ロケット「MOMO」2号機の射場から約4キロ離れた有料観覧席には、多くの家族連れが集まり、打ち上げを見守っていた。

 午前5時30分、カウントダウンがゼロになり、ロケットのエンジンが噴射する赤い炎が見えると、「おー」と歓声が湧いていた。だが直後に炎があがり、「ドン」という爆発音が遅れて聞こえた。

 距離が離れているため、肉眼では炎しか見えず、観覧席からは「どうなったの」「いつ上がるの」と不安がる声が次々に起こり、その後沈黙の時間がしばらく流れた。

 射場の近くに置かれたカメラの映像では、機体は10~20メートル上昇した後、エンジンの燃焼が弱まってほぼ垂直に落下。地面にぶつかり、10秒足らずでバラバラになって炎に包まれていた。

 エンジンはエタノールと液体酸素を燃料にしており、延焼の可能性もあるため、午前9時現在で社員らの立ち入りができない状態が続いている。

 計画では、打ち上げから約4分で宇宙空間(高度100キロ)に到達し、そのまま弧を描いて太平洋上に落下する計画だった。(浜田祥太郎)

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