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 滋賀県米原市で29日に発生した竜巻とみられる突風で、米原市災害対策本部は30日、窓ガラスが割れるなどの建物被害が前日より55棟増え、計140棟に拡大したと発表した。彦根地方気象台は、被害状況などから突風の風速は約65メートルだったと推定した。

 気象台によると、突風は29日午後1時40分ごろに発生した。竜巻と推定され、竜巻などの強さを示す日本版改良藤田スケールでは、6段階で4番目に強いJEF2(最強はJEF5)だった。木造建物の屋根が飛ぶような強さだという。

 昨年8月に愛知県豊橋市で発生した竜巻とみられる突風も同程度の風速だった。統計のある1961年以降、JEF2は滋賀県では初めて。近畿でも最強クラスとみられるという。

 米原市は30日に現地調査を実施し、被害は前日に確認された4地区から、南北約3・7キロの計9地区に広がっていた。ガラスが割れたり瓦が飛んだりする被害が多く、38棟が屋根が飛ばされるなどの構造に関わる大きな被害を受けていた。

 住民らは壊れた建物の修復や飛散した瓦などの片づけに追われた。倒壊したビニールハウスの片づけをしていた農家の馬渕五良(いつろう)さん(60)は「自然災害なので誰にも文句は言えないが、残念だ」と嘆いた。

 市役所の窓口には災害ごみの処理や罹災(りさい)証明書の発行などについて相談に訪れる人が相次いだ。