【動画】対話能力が向上したアンドロイド「ERICA」=田中誠士撮影
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 アンドロイド研究の第一人者の石黒浩・大阪大教授と河原達也・京都大教授らの研究チームはアンドロイド「ERICA」をより人間らしい対話ができるように改良し、31日に東京都内で発表した。相づちをより自然に打ったり、聞き返したりできるようになった。

 研究チームはERICAやその周辺に複数のカメラやマイクを配置し、人の声などの環境を認識する力を向上させた。声がする方を向いてうなずいたり、話の盛り上がりに合わせて手を上げたりできるシステムを組み込んだ。面接や待合室などでの会話に限れば、相づちや聞き返しをして、より人間らしい対話ができるようになった。

 この日、披露した会話では大阪から来たという人の話を聞き取り、「えっ、そうなんや」と大阪弁で返す一幕もあった。石黒教授は「今回の待合室のように様々な場面での対応を積み重ねて、より自然な対話ができる能力を身につけさせたい」と話した。

 チームはあわせて車輪で移動できる子ども型アンドロイド「ibuki」を初めて公開した。身長120センチで進むときに肩を揺らし、人が歩くのと同じような躍動感を表現したという。チームは、これらの技術を合わせて、日常的に人間とコミュニケーションできる自律対話型アンドロイドの実現を目指す。(田中誠士)