拡大する写真・図版 会見後のフォトセッションで手を取り合う(左から)山崎貴さん、野村萬斎さん、佐々木宏さん=2018年7月31日午前10時13分、東京都港区、竹花徹朗撮影

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 2020年東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を総合統括するチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任した狂言師の野村萬斎さん(52)が31日、都内で会見した。「鎮魂と再生は、我々の芸能(狂言)では重要な部分。復興五輪でも意味がある」と語った。

 野村さんは開閉会式について「何より質を上げたい。シンプルかつ和の精神に富んだものにしたい」と強調。日本文化をどう表現するかについては、「機知に富んだ手法、発想を、デジタルなものを含めて遺憾なく発揮したい。多様性をお楽しみ頂きたい」としつつ、「お国自慢にならないように、さじ加減も意識したい。海外からの目線も大事にしたい」とも述べた。

 五輪の開閉会式は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ監督の山崎貴さん(54)が取りまとめる。「自分が(前回の東京大会があった)1964年生まれで、五輪とは切っても切れない関係。子ども時代に五輪を体験するのは特別なこと。子どもたちの心に残るような方法を見つけたい」と意気込んだ。

 パラリンピックは、ソフトバンクモバイルの「白戸家シリーズ」のCM制作などを手がけたクリエーティブディレクターの佐々木宏さん(63)が取り仕切る。「CMは15秒、30秒だが、今回は3時間を超す。五輪に負けないように、挑戦者のつもりで頑張りたい。障害のある人が演出企画に参加できることも考えている」と構想を語った。

 開閉会式の演出は、主要スタッフだけでも数百人規模になる見通しだ。野村さんは「適材適所になるような布陣を厚みを持って作りたい」と語った。(前田大輔)