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 北朝鮮が、中国との関係改善と制裁緩和を見越し、早くも投資誘致に乗り出した。ただ内実をみると、制裁の影響で経済は減速を始め、富の偏在も目立ち始めている。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は底上げを図ろうと経済視察に力をいれるが、本格的な発展には市場経済の導入が必要だ。正恩氏の「本気度」が試される。(ソウル=牧野愛博、瀋陽=平賀拓哉)

 「平壌や新義州など、北朝鮮のマンション開発に投資しませんか」

 中朝貿易関係者によると、ある北朝鮮の貿易会社が最近、中国遼寧省で投資家向けの説明会を開いた。

 この関係者は「制裁が緩めば、北朝鮮は外資を呼び込もうとするだろう。北朝鮮に新しい住宅を求める金持ちは多いから」と話す。

 中国の貿易統計によれば、1~6月の中朝の貿易額は、国際社会からの経済制裁の影響を受け、前年同期比で6割近くも減った。

 一方、3月の中朝首脳会談後に両国関係が改善したことで、人の往来が活発化している。遼寧省丹東の入管施設では連日、金日成(キムイルソン)主席と金正日(キムジョンイル)総書記のバッジをつけた北朝鮮の貿易会社の社員たちが入国する姿が見られる。彼らは中国企業に、北朝鮮の工場での委託生産を提案したり、投資を持ちかけたりしている。

 委託生産や投資の対象は、化学肥料の製造工場や服飾工場、美容整形クリニックなど様々だ。北朝鮮の貿易会社員は「朝鮮労働党が幹部に、『中国を視察して誘致を呼びかけろ』と指示を出している」と話す。北朝鮮の当局や企業は早くも制裁緩和を見据え、中国マネーを取り込もうとうごめき始めている。

 北朝鮮の工場や鉱山では設備を…

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