[PR]

 これまで非公開の比叡山延暦寺(大津市)の仏像などの文化財を一堂に集めた「比叡山至宝展」が1日から延暦寺国宝殿で開かれる。前期(9月30日まで)と後期(10月3日から11月30日)で展示を一部入れ替える。2021年に天台宗や延暦寺の開祖である伝教大師(最澄)死去から1200年を迎える事業の一環で、参拝者に伝統文化に関心を持ってもらうのが狙い。

 国指定の重要文化財を含む非公開の仏像や仏画など約40点を前後期に分けて展示する。展示品のうち、平安中期の11世紀に作られた四天王立像は4体そろって残っており、比叡山でも貴重とされる。室町時代の15世紀に作られた薬師如来座像は、織田信長による焼き打ちを逃れたものという。

 比叡山延暦寺の小堀光實執行は「至宝展は今までにない取り組み。宝物を通じて伝統文化に心を寄せる機会にしていただければ」と話した。

 比叡山至宝展は、大学生以上500円、中高生300円、小学生100円。問い合わせは比叡山延暦寺(077・578・0001)へ。(岡本洋太郎)

国宝根本中堂 改修の見学を 修学ステージ完成

 比叡山延暦寺(大津市)の国宝根本中堂の大規模改修工事を間近に見学できる「修学ステージ」が完成し、1日から一般公開される。

 比叡山延暦寺によると、16年に10年間の予定で改修工事に入り、根本中堂と国指定重要文化財の廻廊(かいろう)をまとめて覆う鉄骨造りの素屋根(幅61メートル、奥行き63メートル、高さ31メートル)が7月に完成した。

 その内部に、4階建ての3階(高さ8・4メートル)と4階(同10・2メートル)にステージが設けられた。いずれも全長約36メートル、幅は3階4・2メートル、4階3・4メートル。収容人数は各約100人。延暦寺が約1億円で整備した。

 4階は根本中堂の軒下とほぼ同じ高さにあり、屋根が正面に見られる。3階は回廊の屋根を間近に見下ろす位置にある。銅板屋根やトチぶき屋根の解体とふき替え、外壁の彩色塗装の塗り替えなどの作業が見られる。改修工事が終わるまでステージが設けられる。

 根本中堂は、天台宗の開祖である最澄が788年に設けたお堂が起源で、現存の建物は織田信長による焼き打ちの後、1642年に再建された。今回の改修の総事業費は約50億円。工事中も根本中堂の内部は参拝できる。