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 88チームが参加した北大阪大会は、安定した投手力と、持ち前の強打で大阪桐蔭が勝ち抜き、2年連続10度目の優勝を果たした。

 大会史上に残る激戦になったのが、履正社との準決勝だ。終盤に点を取り合い、大阪桐蔭が1点を追う九回表の攻撃。犠打に失敗し併殺で2死走者なしと追い込まれながら、ファウルで粘るなどして4連続四球をもぎ取り同点に。最後は山田が決勝打を放った。

 履正社は、本来は外野手で、高校の公式戦初登板の主将浜内が先発。岡田監督が「大ばくち」と表現した執念の勝負手がはまり好投。名勝負を演出した。

 チーム打率でも4割5分に迫る大阪桐蔭が、甲子園でどんな試合を見せてくれるか楽しみだ。

 初めて決勝に進出した大阪学院大は、1回戦で九回に4点差を逆転勝利して勢いに乗り、トーナメントを駆け上がった。4回戦では、春の近畿大会府予選準優勝の関大北陽を九回に突き放して退けた。主将の岩波はこの2試合で3本塁打。「明るく元気に」がモットーのチームを象徴する、のびのびとした活躍をみせた。

 公立校の活躍も大会を盛り上げた。好投手藤原を擁する寝屋川、昨夏の大阪大会で準優勝した強打の大冠は、ともに準々決勝敗退。履正社に敗れた寝屋川は、「『公立校が良い勝負をした』では意味がない」(達監督)。同じく履正社に屈した汎愛のエース羽田野も「勝ちたかった」と涙するなど、徹底して勝利を求める姿が強く記憶に残った。

 100回大会すべてに出場する府内唯一の皆勤校、市岡は2回戦で延長十一回を戦い敗れたが、主将の田崎は、甲子園の開会式で全国15校の皆勤校の主将による行進に加わるという大役が待っている。歴史の重みを感じながら、堂々とした行進を見せてほしい。

 2回戦で敗れた藍野。「100回大会に単独チームで出たい」と、初心者がほとんどの10人で戦った。最後まで諦めない姿勢は、野球を楽しむことの意味を改めて考えさせてくれた。

 今大会から導入された延長十三回からのタイブレーク制度は、全87試合で適用された試合はなかった。

 猛暑のなかでの大会となり、五回終了時の休憩に加え、三回、七回終了時に給水タイムが設定された。グラウンド整備中には散水して暑さを和らげた。府高野連をはじめ関係者が尽力し、球児たちの夏をしっかりと支えた。

 来年の大阪大会ではどんな熱戦が待っているのだろうか。今年活躍した球児も悔いが残った球児も、1年間自分と向き合い、最高の夏を目指して頑張ってほしい。(遠藤隆史

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