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 福岡県鞍手町が発注した下水道事業をめぐる官製談合事件で、別の業者にも非公表の最低制限価格を漏らしたとして、県警は31日、町長の徳島真次容疑者(58)=福岡市中央区=を官製談合防止法違反などの疑いで再逮捕し、発表した。

 ほかに逮捕されたのは、北九州市の測量設計会社「旭技研設計コンサルタント」社員の神谷真己人(まこと)(61)=北九州市小倉南区=、無職の浦田宗徳(46)=福岡県田川市西本町=、会社役員の身吉雅隆(60)=鞍手町中山=の3容疑者。県警は認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、徳島町長は2015年7月上旬、下水道事業の実施設計の指名競争入札で、最低制限価格を浦田容疑者を通じて神谷容疑者に漏洩(ろうえい)。同月15日の入札で、旭技研設計に1488万円で落札させ、公正な入札を妨害した疑いがある。落札額は、最低制限価格に近い金額だったという。

 町発注の業務委託事業は慣例で最低制限価格を設けていないが、逮捕容疑となった入札は徳島町長の指示で設定された。町の説明でそれを知った神谷容疑者が、徳島町長の知人の浦田容疑者らに価格を聞き出すよう頼んだという。

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 福岡地検は31日、徳島町長と、いずれも北九州市の測量設計会社の「日興コンサルタント」社員の福本博文(59)、「太平設計」役員の池田啓幸(57)の両容疑者を、官製談合防止法違反などの罪で起訴した。3人は別の入札で事前に最低制限価格を共有した疑いで逮捕されていた。

 また、鞍手町議会は31日の臨時議会で、徳島町長が同日付で退職することに全会一致で同意した。