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 富士山が1日、山梨県側で山開きを迎えた。8合目の山小屋「白雲荘」では、日の出前の午前4時過ぎから、宿泊客ら約20人がゆったりとした雰囲気で「ご来光」を待った。雲の中から赤い太陽が現れると、感嘆の声が静かに響いた。

 毎年の夏山シーズンには、ご来光目当てに国内外から多くの人が訪れるため、登山道に長い列ができ、安全面の課題が指摘されてきた。白雲荘では、登山客の体力などに応じて、山小屋でご来光を見るように勧めている。

 白雲荘のガイド、桜橋雄亮さん(37)は「夜明けにかけての決まった時間に登山客が集中するため、登山道が人でごったがえして危険。それぞれの小屋でご来光を見てから山頂に向かえば、登山渋滞は大幅に緩和できる」と話す。

 また、8合目から見るご来光は、山頂からの眺めと変わらずに美しいという声も多い。東京から家族で訪れた鳥居龍輝君(12)、虎輝君(11)の兄弟は初めてのご来光を堪能し、「いつかは山頂から見てみたいけれど、8合目からは静かに見ることができ、目に焼き付けました」と満足そうだった。(古賀智子)