【動画】アラル海での漁業復活を目指す動きも=川村直子撮影
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 中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖「アラル海」。日本の東北地方とほぼ同じ広さの湖面積が、半世紀で10分の1にまで干上がった。漁業は壊滅し、最盛期には年間5万トンあったアラル海の漁獲量は70~80年代ごろは1千トンにまで激減した。

 カザフスタンは今、ナザルバエフ大統領が主導し、北部で漁業の復活を目指している。2005年には、世界銀行の支援でシルダリア川河口の南側にコクアラルダムが完成した。南部に流れ出る水をせき止め水量を保つのが目的。20メートルほどだった水深は42メートルまで回復した。1960年ごろの53メートルには届かないが、シルダリア川から23種類の魚が戻ったという。

 ダム近くの湖岸に張ったテントや小屋で、300~400人の漁師が寝泊まりしながら漁をしている。ガミン・ジャイサンバエフさん(50)は30キロほど離れたカラテレン村から漁に来ている。父も祖父も漁師だった。だが、自身が大人になったとき漁業は衰退していた。村にある音楽クラブで働いたが、ダムの建設が始まったころ漁師になった。「魚が戻ってきた。神様のおかげです」。息子のアイダル・バイマガンベトフさん(24)も漁師で、同じ湖岸から漁に出る。

 一時は魚の冷蔵会社がすべて撤退した。だが、今は3社が操業する。とはいえ、アラル海の漁獲量は最盛期の7分の1程度だ。カラテレン村のマルグラン・ジェクセムビエフさん(51)は「アラル海の行く末に確信が持てない。子どもや孫には都市に出て幸せに暮らしてほしい」と言う。

 一方、南部のウズベキスタンは…

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