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 保育園やレストランなどを敷地内に併設した複合型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)が1日、仙台市若林区に開設された。地域の住民と交流を図ることで、入居する高齢者に生きがいをもって生活を送ってもらうことを目指す。

 複合型福祉施設「アンダンチ」は、若林区なないろの里の約3300平方メートルの敷地に完成した。サ高住は60歳以上か、要介護認定を受けた60歳未満を主な入居対象とする。3階建ての施設(50室)を核に、「通い」「宿泊」「訪問」を一体的に行う介護事業所、保育園、障害者の就労支援施設などを兼ねたスペースが立つ。保育園と同じ建物の1階には、和食レストラン「いろは」が入る。

 施設を運営するのは、小規模多機能ホームなどの介護サービス事業を手がける「未来企画」。福井大輔社長(34)は異業種から介護業界に入り、「多くの高齢者施設は入居者の暮らしが建物内で完結している。このままでいいのだろうか」と感じていたという。

 「アンダンチ」は、医療や介護が必要かどうかにかかわらず、世代を超えて地域の人々が気軽に集まれる場所を目指した。サ高住の入り口には駄菓子の販売スペースを設け、目の前の広場ではヤギを飼う。「入居者に駄菓子の『店主』やヤギの世話をしてもらい、子どもたちと触れ合うことで生きがいをもってもらえたら」と福井社長。

 なないろの里は震災の防災集団移転地区として整備され、周辺には古くからの住民、移転した被災者、地下鉄東西線開業に合わせて家を購入した人らが住む。こうした人々が一緒に交流できる場として、イベントやワークショップなどに使えるフリースペースを貸し出す。福井社長は「新しいまちを共につくっていきたい」と話す。(高橋昌宏)

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