メキシコ新大統領、あだ名はアムロ タバスコ州出身

メキシコ市=岡田玄
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ニュースの顔 アンドレスマヌエル・ロペスオブラドールさん(64)

 愛称は、氏名のイニシャルから「AMLO(アムロ)」。大統領選は3度目の挑戦だった。2006年、12年とも2位で敗れた。小差だった06年には「選挙に不正があった」として独自に大統領就任の宣誓をした。

 そんな政治家になるとは、想像できないおとなしい少年だったという。

 転機は20代前半。先住民に農業を教える仕事に就いた。ともにハンモックで寝起きしながら、貧しい暮らしを間近に見た。

 メキシコが抱える、大きな貧富の差を知ったことが政治家としての原点になった。今回の勝利宣言でも「すべての人の幸せのために働くが、まず貧しい人を優先する。特に先住民を」と語った。

 00~05年にメキシコ市長を務め、社会福祉の拡充やメキシコ市民を悩ます渋滞の緩和などに取り組み、支持を集めた。

 目指すのは、ルラ元ブラジル大統領だ。ルラ氏は貧困層への手厚い支援に取り組み、経済発展という成果も得た。「ブラジルではなく、メキシコがお手本になるようにする」という。

 香辛料の商品名で知られるタバスコ州の出身。子どものころからの野球好き。ストレス発散のため、現在も50歳以上のベテラン部門のチームでプレーを続けており、背番号は3。

 03年に亡くなった前妻との間に3人の子がいるほか、作家のベアトリス夫人との間にも子が1人いる。(メキシコ市=岡田玄)