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 静岡市駿河区池田の市立東豊田小学校で2日、人形浄瑠璃文楽の出前講座があった。静岡県文化財団の主催で、6年生約110人が人形を操る「人形遣い」の体験などを通じて伝統に触れた。

 人形浄瑠璃文楽は江戸時代に大阪で生まれた伝統芸能でユネスコ無形文化遺産にも登録されている。講師を務めたのは文楽座(大阪市)の技芸員。児童らは人形遣いの吉田一輔さんから人形の動かし方を聞き、首(かしら)と右手を動かす「主遣い」、左手を動かす「左遣い」、両足を動かす「足遣い」の3人1組で人形を歩かせ、ポーズを取らせた。最初は苦戦していたが、うまく動かせると笑顔がこぼれた。

 物語のせりふや説明を語る「太夫(たゆう)」の竹本織太夫さんや、「三味線」の鶴沢清丈さんから文楽の種類や使う道具、感情の表し方について解説を聞いたり、実演「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ) 火(ひ)の見櫓(みやぐら)の段(だん)」を鑑賞したりもした。

 人形遣いを体験した山本美憂さんは「人形はすごく重くて、3人で息を合わせるのも大変だった。人形遣いの人たちが動かすと、まるで生きているみたいだった」と話した。(佐々木凌)