スペインの時代は終わったのか パスサッカー機能せず

河野正樹
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(1日、スペイン1―1ロシア=PK3―4 ワールドカップ)

 スペインの時代は終わったのか――。そんな質問が記者会見などで相次いだ。

 2008年と12年の欧州選手権、10年のワールドカップ(W杯)を制し、世界を席巻したスペインのパスサッカー。この日も、「ティキタカ」と呼ばれるパス回しは健在だった。相手の5倍にあたる1031回のパス成功数だった。AP通信によると、データ分析会社オプタが1966年大会から集めた統計で最多の本数だったという。それでも、得点のにおいはほとんどせず、オウンゴールの1点止まりだった。

 「いまは18年。トレンドは変わったんだ」とスペインのイエロ監督も認める。パスを主体とするサッカーから、現在はダイレクトパスや素早い攻守の切り替えを掲げるサッカーが世界の主流に変わった。それでもイエロ監督は言う。「(パスサッカーで)優勝する前にはないと言われたが、今では、スペインにはサッカーのアイデンティティーがある」。間違いなくパス主体のサッカーはスペインの「型」となった。それを今のサッカーにどう合わせていくか。スペインの再浮上のカギが浮き彫りとなった。河野正樹