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 メキシコ中部グアナファト州で大規模な洪水が発生し、現地のホンダの工場が6月28日夜から稼働を停止している。2日時点で操業再開の見通しは立っていない。

 ホンダによると、同州セラヤ市にある工場の近くの川が氾濫(はんらん)し、工場内の一部が浸水した。人的被害はなかったが、設備などへの影響は確認できていない。

 同工場は小型車フィットや多目的スポーツ車(SUV)のHR―V(日本名・ヴェゼル)を生産しており、生産能力は年20万台。北米自由貿易協定(NAFTA)を利用した米国への輸出拠点で、生産停止が長引けば、今後の北米事業に影響が出る可能性もある。

 同州にはホンダの系列メーカーの工場もあるが、現時点で被害は確認できていない。マツダが同州に構える工場は通常通り稼働しており、トヨタ自動車が同州に建設中の新工場にも大きな影響はないという。

 ホンダは同州の工場から西に約340キロ離れたハリスコ州にも工場を構えるが、こちらは通常通り稼働している。2017年は両工場で米国向けに13万台を輸出した。日産自動車のアグアスカリエンテス州の工場も通常通り稼働している。

 ホンダは2011年10月にも、洪水の影響でタイの工場が浸水。取引先の部品メーカーも相次いで浸水してサプライチェーン(部品供給網)が断たれ、世界中の工場が部品不足に陥った。(木村聡史)