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 岩手県大槌町旧庁舎解体を違法に着工した問題で、平野公三町長は2日の記者会見で、先月21日から中断している工事の再開の見通しが、現時点で立っていないことを明らかにした。盛岡地裁に工事差し止めの仮処分を申し立てていた住民の代理人は「緊急性がなくなった」として、同日の第2回審尋後、申し立てを取り下げた。

 町議会では9日に開かれる臨時議会に、解体工事の過程に疑問を持つ議員らが強い調査権限をもつ特別委員会(百条委員会)の設置などを求める動きもあり、議論の焦点は議会に移る。

 解体を巡っては、工事着手後、建設リサイクル法による県への事前届けや、発がん性物質アスベスト(石綿)の事前調査をしていなかったことが発覚。この日の審尋で町側は、まだ石綿調査業者が選定できていない状況で、工事再開の見通しが立たず、いつ判明するのかも分からないと説明した。

 住民代理人の馬奈木厳太郎弁護士は審尋後の記者会見で、「月内にどうにかなるという問題ではなさそう」との見方を示しつつ、求めがあれば議員の支援をする考えを示した。住民団体代表の高橋英悟・吉祥寺住職は「大きな収穫は議員が立ち上がってくれたこと。議論の推移を見守りたい」と話した。(御船紗子、東野真和

■石綿飛散防止 不適切…

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