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時紀行

 初の化石発掘から30年を迎える「恐竜王国」福井。駅や道路など街のいたるところで恐竜のオブジェが出迎えてくれる。発掘体験もできる現場付近では、貴重な化石の発見が今なお続いており、もしかしたら、旅人が新種の発見者になれるかも知れない。

 福井県勝山市の市街地から車で15分。緑が徐々に濃くなる山道でカーブにさしかかると、黄色い標識が視界に飛び込んできた。

 「恐竜出没注意!」。さらに約10分後、目前に大きな地層が現れ、多くの親子連れが発掘に興じていた。近くにある県立恐竜博物館の体験ツアーだ。2014年からの参加者は13万人を超えた。

 カンカンカン――。たがねとハンマーを使って、石を割る音が山に響く。「ワニの化石を見つける」と意気込んでいた津市の志田大和さん(11)は、葉の形が鮮やかに残るシダ植物の化石を発見した。「負けられない」。かつて恐竜少年だった記者も発掘に挑戦。アサリのような二枚貝の化石を掘り当てることができた。

 1988年の夏、福井県の調査で、付近の地層から肉食恐竜の歯の化石が2本見つかった。

 草食恐竜フクイサウルス、アロサウルスの仲間の肉食恐竜フクイラプトル……。その後、学名がついたものだけでも、5種の恐竜の化石が発掘された。野田芳和副館長(58)は「数だけではなく、保存状態の良い質の高い化石が出るのがここの特徴」と自慢げに話す。調査は今も続いている。

 最初の発掘から30年。「恐竜王国」を目指す福井県の取り組みが、今広がっている。

 子どもたちが発掘を楽しめる施…

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