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(2日、ベルギー3―2日本 サッカー・ワールドカップ)

 2点差を一気にひっくり返した逆転劇に、ベルギーは首相もサポーターも歓喜した。厳しかった試合に、日本の強さをたたえる声も少なくなかった。

 「感動した。赤い悪魔(ベルギー代表の愛称)はよくやった」。ベルギーのミシェル首相は試合が終わった2日夜、こうツイッターに投稿し、勝利を祝福。ベルギーの公共放送RTBFは電子版の記事で「赤い悪魔は、日本戦で地獄からはい上がった」と薄氷の勝利であったことを伝えた。

 ベルギー各地で大型スクリーンを設置したパブリックビューイングが開かれ、大勢のサポーターが詰めかけた。

 ブリュッセル郊外であったパブリックビューイングでは、日本が2点をリードすると一気に重苦しい雰囲気に。頭を抱えたり、ビールのカップを投げたりするサポーターの姿もみられた。大学生のエステル・ブリーさん(24)は「2点差をつけられたときはとても悲しく、失望した。負けたと思った」と話す。

 だが、その後、ベルギーが1点を返すと蜂の巣をつついたような騒ぎに。さらに同点に追いつくと、抱き合って喜びを爆発させたり、涙を浮かべたりする人の姿もみられた。大学生のジェイミー・パパジョージさん(19)は「自分たちもチームもあきらめなかった結果。とても難しい試合だった」と話す。

 日本の戦いぶりをどうみたか。自動車メーカーで働くエプスさん(28)は「日本は想像以上にいいチームだった。身体能力と少しの運の差だった」。試合前は3対0でベルギーが勝つことを予想していたという。大学生のミルコ・ブダさん(21)は「守備では壁を築き、スピードがある2人の素晴らしいスナイパー(狙撃手)がいた。日本はとてもこわかった」と話した。(ブリュッセル=津阪直樹)