【動画】1938年の関西大水害による阪神一帯の惨状(朝日世界ニュースから)=朝日新聞フォトアーカイブ

 神戸市や阪神間などに大きな被害をもたらした80年前の阪神大水害。有識者や自治体などでつくる実行委員会が、体験談や写真など資料を募っている。寄せられた情報を「阪神大水害デジタルアーカイブ」としてまとめ、年内の公開を目指す。

 阪神大水害は1938年7月3~5日に発生。国土交通省六甲砂防事務所によると、河川の氾濫(はんらん)や土石流、崖崩れなどで死者・行方不明者計679人、流失や倒壊、埋没した家屋は計4878戸にのぼった。

 実行委には大学教授ら有識者のほか国や県、神戸、西宮、芦屋、宝塚の4市の担当者が参加。アーカイブは、地理情報システム(GIS)を活用し、デジタルの地図上に関連する写真や動画、体験談を落とし込み、整理保存する。年内を目指して各自治体のホームページなどから閲覧できるようにする。防災学習に役立ててもらいたい考えだ。

地図で追う阪神大水害

1938年7月、関西全域を襲った豪雨で約700人が死亡・行方不明になった大水害から80年。被害を地図で追います。

震災など自治体で広がり

 災害情報のアーカイブ化は各地で広がりを見せる。ネット上では、阪神・淡路大震災や東日本大震災など多くのアーカイブが公開されており、自治体だけでなく大学やNPOなどが運営するものもある。

 体験談や資料の募集は8月31日まで。六甲砂防事務所の担当者は「個人の記憶を社会の記憶にして防災に役立てたい。ささいなことでも構わないので情報を寄せていただけたら」と話している。問い合わせは実行委事務局(0120・123・464)へ。

朝日新聞デジタルでは写真特集

 朝日新聞社は、阪神大水害当時の写真約500枚やニュース映像を保存している。そのうち137枚を、朝日新聞デジタルの特集ページ「阪神大水害80年」(http://t.asahi.com/q291別ウインドウで開きます)で公開した。(野平悠一)