住友生命とソニー生命が業務提携 外貨建て保険販売で
柴田秀並
住友生命保険とソニー生命保険が業務提携で合意したことが3日、わかった。来年1月にも、ソニー生命の強みである外貨建て保険商品を、住友生命の販売網で売り出す。大手生保が、主流商品の「自前主義」を捨てて商品販売で乗り入れる提携に踏み切る。
住友生命は約3万人の営業職員を通じて、ソニー生命の米ドル建ての終身保険や養老保険を販売し、販売手数料を得る。手薄だった外貨建て保険をメニューに加えられる利点もある。ソニー生命にとっては、販売網が広がることで売り上げ増が期待できる。
生保各社は近年、マイナス金利政策などによる超低金利のもと、円で運用する保険商品の利回りが伸び悩み、不振が続く。その中で、多くの生保は外貨建ての商品を開発・投入し、販売減を補っている。(柴田秀並)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

富はどこへ 異次元緩和10年 5つのなぜ
金融緩和とは結局、何だったのか。分かりやすいイラストや専門記者の解説で探るとともに、私たちの暮らしへの影響を検証します。[もっと見る]