【動画】藤井聡太七段が将棋名人戦・C級1組順位戦で白星発進=佐藤圭司撮影
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 将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(15)が3日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第77期将棋名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)2回戦で、豊川孝弘七段(51)に勝った。1回戦として6月19日に予定されていた森下卓(たく)九段(51)との対局が大阪府北部を震源とする地震の影響で延期となっているため、本局は実質的な初戦だった。順位戦での連続昇級に向けて白星発進となった。

 対局は午前10時に始まり、午後11時6分に終局した。先手番の藤井七段の居飛車に対し、後手番の豊川七段は「向かい飛車」を採用。自玉を堅く囲ってから、攻めを狙った豊川七段に対し、藤井七段は冷静沈着に対応。熱戦の末、藤井七段が111手で制した。

 終局後、藤井七段は「序盤は自信の無い展開で、中盤も少しずつミスが出てしまった感じ。常にあまり自信は無かった。最後はなんとか斬り合いで勝てました。(順位戦は)今期も一局一局全力を尽くして、一つずつ積み重ねていければ」と話した。豊川七段は「一瞬、難しくなったかと思ったんですが、急所で粘りを欠きました。終わってみれば、完敗。『乾杯』、長渕剛でした。今日は気合を入れてきたんですけど、ダメでした。イカンガーでしたね」と明るく話した。

 C級1組は名人戦につながる順位戦(全5クラス)のうち、下から2番目のクラス。今期は39人の棋士が参加し、それぞれ10局指し、上位2人が一つ上のB級2組に昇級できる。その後、B級1組、A級と昇級を重ね、A級で優勝すれば、名人への挑戦権を獲得できる。

 藤井七段の次の対局は7月6日、関西将棋会館で。第66期王座戦(日本経済新聞社主催)の挑戦者決定トーナメント準決勝で斎藤慎太郎七段(25)と対戦。勝者は挑戦者決定戦に進出し、タイトル挑戦にあと1勝と迫る重要な一局だ。藤井七段は「大きな勝負ですけど、しっかり落ち着いて指したいと思います」と話した。(佐藤圭司)

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